「出雲風土記」にも玉作の神が宿る山として記された玉峰山、その山ふところから湧く亀嵩温泉のやわらかな湯にやすらぎのひとときが広がります。美容や健康増進にも効果があるとされるサンドバス（砂風呂）も人気です。地元の旬の食材に心をこめたお料理も楽しみです。

奥出雲の杉木立の中に、四百年の歴史がある元松江藩鉄師頭取（たたら製鉄師）絲原家の記念館があります。土蔵を改築した館内には、たたら製鉄用具をはじめ松江藩公より拝領した茶道具を始めとする美術工芸品や有形民俗資料、工芸品、民俗資料などを展示しています。

鬼の舌震（おにのしたぶるい）は、国の名勝および天然記念物に指定された渓谷です。その由来は　「出雲風土記」に記されたほど古く、巨石の間を流れる渓流は早瀬や渕が連続し、両岸の自然林と共に独特の景観を呈しています。学術的にも貴重な動植物が生息しています。

江戸時代に製鉄業を営んだ鉄山師頭取の風格を伝える、国の重要文化財です。松平不昧公の命名による岩浪の庭園や、紅葉のトンネルは素晴らしく、奥出雲随一と言われています。お抹茶のサービスも行っており、不昧公が愛した日本庭園を眺めながら、心洗われる 一刻をお楽しみいただけます。